アパレルサイト運営担当者からきいて、なるほど、と思いました。
たとえばコーデミーというサイト。
Facebookのタイムラインを3列にしたようなデザインです。
また、コーデノートというファッションアプリも同様。
両者は当然のごとく「いいね」ボタンが存在し、それぞれのファッションを共有して楽しむようなサイトとなっています。
しかし「ファッションをネットで公開する」という文化は今までに、すでにありました。
ファッションブログというメディアです。
文字通りブログに自身の写真を載せ、ファッションを見せる、というもの。
では、この2つの違いは何なのでしょうか。
そして、コーディネートサイトのSNS化によってファッションブログはどうなっていくのでしょうか。
両者の特徴を表すと、以下のようになるかと思います。
コーディネートサイト:コミュニケーションの場
ブログ:先鋭化、新しいファッションの提案
コーディネートサイトは原宿・表参道ののファッションスナップ地帯の縮図です。
自分の服をとってほしい、見てほしい、雑誌に載せて拡散してほしい。
自分ブランドを構築したい。
こういった要求は、まさに原宿のスナップ待ちを彷彿とします。
スナップをしてほしいがためにおしゃれをして歩き、カメラマンに声をかけてもらうのを待つ、という文化があるそうで。(全てではないそうです)
これはすなわち、コミュニケーションの一部、ひいては自己ブランディングの一つとしてファッションを使っているのでは。いわば、ファッションの手段化です。
そして、この「ファッションの手段化」という要素は、上記で紹介したファッション・コーデサイトに共通しています。
一方で、ファッションブログは新しい探求を追求していくメディアとなりそうです。
例えばきゃりーぱみゅぱみゅを思い出してください。
彼女は独創的なスタイルをブログで公開し、人気を博しました。
それを見たファンは彼女に追従します。これは双方向のコミュニケーションというよりも、一方通行です。インフォメーション的だといえます。
よりファッションモデルとしての役割を追求しなければならない。
新しいファッションを追いかけなければならない。
リアルはコーディネートサイトにあります。
すでに元々あるようなファッションを見るために一個人の情報しかない(それも一方通行的な)サイトに人が流入していくのは難しいと思います。
そこで、ブログをあえて見る意味、というのは、以下の3つに集約できそうです
ブロガー自体に興味:好きなモデルのブログだから見る
ブロガーのファッションに興味:ファッションが(多様な意味で)先鋭的だから見る→羨望、参考(カタログ的)
ブロガーのストーリーに興味:例→「ファッション下手の非モテが服飾を学び、モテるようになる」経緯が面白いから見る
上記の3つに共通しているのは、「他との差別化」です。
普通のモデルなら見ませんし、ファッションも抜きん出ていなければさほどのPVは獲得できないでしょう。ストーリーもなければいけません。
よって、ファッションブログの内容は洗練され、純粋に服が好き・ファッションが好きな人がブロガーとなっていくのかな、と思います。
ファッションブログとコーディネートサイトは大きく差別化されていきそうですね。
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