帯式フィルターボトルはカーボン(炭素)フィルターや特殊な極薄の皮膜、水を清潔にする塩素などでできている。しかし、実は水を浄化するのにさらにいい方法がある。それは、紫外線の光を当てることだ。しかし、どこでも使える小さな水筒に、どうやって紫外線システムを組み込むのだろうか。
イギリスの名門出身の若い科学者によってその答えが出された。ジェームズダイソンアワードの勝者である、Timothy Whitehead(ティモシー)によって。
BBC(英国放送協会)によれば、ラフバラー大学を卒業したティモシーは浄水ボトルの画期的なアイディアを思いついた。
ザンビアでの旅行中だったという。
ザンビアとは、アフリカ中央部に位置する国である。この国と南隣のジンバブエとの国境に流れるザンベジ川には、世界三大瀑布の一つと称される「ヴィクトリアの滝」がある。アフリカを代表する動物、ゾウ、カバ、キリン、シマウマ、ヌーも多く住み、大自然が大変良く残されている。
ところが、自然と水に恵まれているからといって、それが人間の住み良い暮らしに直結するかというと難しいところだ。
ザンビアは水が豊富ですが、安全な飲み水となると市販のボトル入りの水か、水道水や井戸水を煮沸するしかありません。 (在ザンビア日本国大使館HPより)
水は豊富である。しかし、豊富な水を活用するための技術がないのである。
降水量で見ると全国の年平均降水量は1,000ミリくらいで、1,600ミリを超える日本よりは少ない数字ですが、ザンビアは、河川、湖沼、大氾濫原や地下水など豊かな水源を有しています。しかし、この豊富な水資源は開発の遅れや資金不足によりまだ十分に活用されているとは言えません。 (在ザンビア日本国大使館HPより)
アフリカの中では水に恵まれた地域にザンビアは存在する。しかし、日本のように手軽に水を飲むことは、まだ夢の様な話だという。
この現状が、ティモシーの「紫外線滅菌ボトルを作ろう」というモチベーションになったのかもしれない。
彼の考えた新しいボトルは、強力なフィルターと紫外線による滅菌システムを備えている。これで水中の99.9%のバクテリアやウイルスを除菌することが可能なのだ。
塩素を使ったボトルでは、不快な味を取り除くのに30分ほどが必要だ。要する時間が極めて長いのである。ところがティモシーのアイディアなら、味を良くする過程を含めて2分間で実行可能だ。
災害用などにも、こういった超高性能ボトルの需要は日本でもあると思います。
こんなに高性能だときっと2,3万はするのかな……と予想。
アールモアストアでした!
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